バッテリー上がりの原因と予防法
バッテリーはあらゆる電装品や電子機器に動力を供給する充電池です。なので、電気を使いすぎたり、長期間乗っていないとその間に放電し、電池が抜けてバッテリーが上がってしまいます。また、長年乗れば蓄電の性能が下がり、充電してもすぐに電力は減少するのでバッテリー上がりになりやすいのです。以下では、バッテリー上がりの原因と予防法を記します。
①頻繁な短距離運転を避ける
短距離運転ばかりだと、バッテリーが十分に充電できないこともあります。定期的に長距離運転を行うことで、バッテリーを充電させることが重要です。また、車を長期間運転していないと、バッテリーの充電はどんどん減少し、バッテリー上がりの原因となります。
②電子機器の使用を控える
ハイエースには多くの電子機器を搭載しています。これらの機器を同時にたくさん使用するとバッテリーに負荷がかかります。カーナビ、エアコン、ライトなど必要のない電子機器は切るか、電力を節約する方法を検討しましょう。
③寒冷地域でのリスクを理解する
寒冷地域では、低音によりバッテリーの性能が低下しやすく、バッテリー上がりのリスクが高まります。バッテリーが低温に晒されると、化学反応が鈍化し、充電効率が低下します。冬季にはバッテリーの充電状態を定期的に確認し、必要に応じて充電を行うことが大切です。
④古いバッテリーは交換する
一般的に車のバッテリーの寿命は2〜5年、ハイエースの場合には長距離を乗る方が多いので2〜3年とも言われています。ハイエースは頻度多く乗る方が多い分、いきなりバッテリーが上がることは少ないと考えられますが、消耗品なので、寿命がきたら必ず交換が必要です。ガソリンスタンドでも、バッテリー電圧の確認をしてもらえるので、寿命が定期的に確認してもらうのが良いでしょう。エンジンオフの状態で12.0V以下、エンジンオンの状態で12.8V以下の場合は交換目安です。
バッテリー上がりの予兆
以下のような症状が現れた時には、バッテリー上がりの予兆として警戒が必要です。バッテリーの充電状態を確認し、必要に応じて充電または交換を検討しましょう。
エンジンの始動に時間がかかる
バッテリーの充電が不足すると、エンジンの始動に時間がかかるようになります。スターターの回転が鈍くなったらバッテリー上がりを疑いましょう。
ライトの明るさが低下する
ライトはもちろんバッテリーの電気を使うので、バッテリーの状態が影響します。ヘッドライトやインテリアライトなどが暗くなったと感じたらバッテリーの充電供給が不足していることを疑いましょう。
アイドリングが不安定になる
エンジンがアイドリング中に不安定に作動し、異音や振動が感じられる場合があります。これは、バッテリーの電力が不足して、エンジン制御に影響を与えている兆候です。
警告灯が点灯する
ダッシュボードにバッテリーシンボルや充電システムに感すえう警告灯が点灯することがあります。これはバッテリーの充電状態に問題があることを示す重要な兆候です。
バッテリーが上がった際の対処方法
バッテリーが実際に上がってしまったら、業者または自分で充電・交換する必要があります。まずはどんな対処が必要なのかを理解した上で、自分で対処できるのか、業者に依頼した方が良いのかを検討しましょう。以下では、ご自身で対処する場合の注意点を含めて手順を解説します。
ブースターケーブルで充電する方法
ブースターケーブルでの充電は、赤と黒のケーブルを他の車につなぎ、電力を分けてもらうことでエンジンを始動させる方法です。応援車が必要なので、自分のハイエースだけでは対処できないので注意してください。外出先での突然のバッテリー上がりに備えて、買い備えておくのも良いでしょう。
ブースターケーブルで充電する方法と注意点
①必要なものを揃える
ブースターケーブルで接続するには、以下のものが必要です。
・ブースターケーブル:適切な長さ(短いと繋げないので、余裕をみて5メートル以上あっても良いです)と適切なゲージ(通常は6〜8ゲージ)のものを選びます。 ・応援車:バッテリーが充電された状態の他の車が必要です。
②安全を確保する
ブースターケーブルを使用する前に、安全を最優先に考えましょう。
・車両を平坦で安定した場所に停めます。
・エンジンを停止し、キーを外します(電子キーの場合は、バッテリー上がりから復旧数rと自動でロックがかかる場合もあるので、車内においたままにせず携帯しましょう)
・バッテリーの正と負の端子がしっかり接触しないようにし、バッテリーの短絡を防ぎます。
③ブースターケーブルを接続する
正しい接続手順を守ってブースターケーブルを接続します。
1:ブースターケーブルを応援車のバッテリーに接続します。正(+)端子に赤いクランプ、負(-)端子に黒いクランプを接続します。
2:次に、ハイエースのバッテリーにも同様にクランプを接続します。正(+)端子に赤いクランプ、負(-)端子に黒いクランプを接続します。
3:クランプをしっかりと締め、適切な接触を確保します。動かないように確認しましょう。
④応援車のエンジンを始動させる
応援車のエンジンを始動し、バッテリーから電力を供給します。応援車はアイドリング状態にしておきます。
⑤ハイエースのエンジン始動
ハイエースのエンジンを始動しましょう。バッテリーからの電力供給により、エンジンが始動するはずです。
⑥ケーブルの取り外し
-エンジンが始動したら、ブースターケーブルの取り外しを行います。
最初に、ハイエース側のブースターケーブルを取り外します。負(-)端子から順に、正(+)端子を外します。
-次に、他の車側のブースターケーブルを取り外します。負(-)端子から順に、正(+)端子を外します。
⑦エンジン運転と充電
ハイエースのエンジンを運転し、バッテリーが充電されるまで走行します。長めのドライブを行うことで、バッテリーが適切に充電されます。
ブースターケーブルで充電をする際の注意点
・ブースターケーブルのクランプは、きちんとバッテリー端子に取り付け、しっかりと締めてください。
・クランプが接触しない金属部分に触れないようにし、バッテリー端子に短絡を引き起こさないように注意してください。
・ブースターケーブルの接続順序を間違えないようにしましょう。先に他の車のバッテリーに接続し、次にハイエースのバッテリーに接続します。
・エンジンを始動した後、ブースターケーブルを取り外す順序も大切です。正(+)端子から先に外し、最後に負(-)端子を外します。
・バッテリーが充電されるまでの間、ハイエースのエンジンを運転し、充電を確認しましょう。
ブースターケーブルを使ってハイエースのバッテリーを充電する方法は、緊急の状況で非常に役立つスキルです。ただし、注意点を守り、安全な方法で作業を行うことが重要です。バッテリーの問題が頻繁に発生する場合、バッテリーの寿命や充電システムに問題がある可能性があるため、専門家による点検を検討することも大切です。
ジャンプスターターで充電をする方法
仕組みはブースターケーブルと同じですが、応援車を必要とせず、赤と黒のケーブルがついた外部バッテリー(ジャンプスターター)があれば充電できる方法です。
接続方法はジャンプスターターによりけりなので、説明書をよく読んで手順に沿って行ってください。価格は1万円前後でも購入できるので、いざという時の備えとして持っておくと何かと便利です。特にハイエースはキャンプやアウトドアでも利用する方も多いので、ポータブル電源としての役目も果たします。冬にキャンプをする方は特に、バッテリーは低温に弱いので車に積んでおくと良いでしょう。
バッテリーをセルフで交換する際の準備
ジャンプスタートをしてもバッテリーがつかない場合にはバッテリーを交換する必要があります。寿命は環境や乗車する頻度によっても異なりますが、3〜5年と言われています。バッテリーは消耗品なので、どんどん蓄電機能は低下します。いきなりエンジンが停止!ということにならないように、早めに交換するようにしましょう。
バッテリーので適合表を確認する
自分の乗っているハイエースのバッテリーのサイズなど適合する型を探すためには、まず総排気量または定格出力を車検証で調べましょう。
業者へ車を持ち込んで適合するバッテリーを選んでもらっても良いですし、ネットでも各社適合するバッテリーを探すこともできます。
バッテリー品番の読み方
適合表を確認したら次は購入ですね。ハイエースのバッテリーの代表的なものは、55D23R、80D25Rなど。このバッテリーの品番の文字列を読むことができると、どんなバッテリーなのか理解できるようになります!JIS形式の標準車両バッテリー品番の読み方をご紹介します。品番は4つの要素で構成されています。55D23Rを例にすると、
①55=性能ランク
バッテリーの性能を表す数字で、数字が高ければ高いほど始動性能や容量が高性能です。
②D=短側面のサイズ
JISでは、バッテリーの短側面のサイズをA〜Hに分けて表記されていて、アルファベットが後ろになるほど、サイズが大きくなります。
③23=長側面の長さ
バッテリーの長側面の長さがそのまま数字になっています。23cmなので、そのまま「23」となります。
④R=端子の位置
バッテリーのプラス側の短側面からみて、端子が右についていれば「R」、端子が左についていれば「L」と表記されます。
①の数字は重要ですね。安いからといって性能が低いバッテリーを選んでしまうと後で痛い目にあってしまうかもしれませんので、慎重に選びましょう。初めて自分でバッテリー交換をしようと検討している人は、業者に車を持ち込んで一緒にバッテリーを選んでもらうと失敗がありません。バッテリーだけ専門店で相談の上購入して自分で交換を行うのも手段の一つです。
交換手順を確認する
バッテリーの交換手順を理解しておきましょう。
ハイエースのバッテリーの場所はどこ?
200系の場合、助手席の下です。寒冷地仕様なら標準で2つのバッテリーがついており、運転席下にもバッテリーを収納するスペースがあります。カーペットをめくり、ストッパーを解除すると椅子が倒れてバッテリーが現れます。
バッテリー交換で必要な工具は?
必要な工具は意外にも、10mmのレンチやソケットレンチのみで可能です。
バッテリーの廃棄方法を確認する
バッテリーの廃棄方法は特定の廃棄方法に従って廃棄する必要があります。自治体によっては回収してもらえないことも多いので、必ず確認しましょう。バッテリーを購入した店舗で回収を行っていたり、ネットでも回収の対応をしてくれるところもあります。バッテリーの購入する際には回収も含まれている業者の方が手間がかかりません。
ハイエースのバッテリー交換、依頼するといくら?
自分でバッテリー交換は心配!という方は業者に依頼しましょう!
バッテリー交換はどこでやってくれる?工賃はいくら?
バッテリー交換は、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンド、ディーラーや、出張交換業者があります。工賃の目安は以下です。
業者 |
工賃 |
廃棄料 |
カー用品店 |
無料〜3,000円 |
無料〜3,000円 |
整備工場 |
無料〜3,000円 |
無料〜500円 |
ガソリンスタンド |
無料〜3,000円 |
無料〜3,000円 |
ディーラー |
1,000〜3,000円 |
無料〜500円 |
出張交換業者 |
10,000〜15,000円 |
無料 |
指定場所まで来てくれる出張交換業者は工賃が高めですが、こうしてみると工賃はそこまで高くないですね。
カー用品店
カー用品店であればバッテリーは店内から選ぶ場合が大半なので、バッテリーの価格によって総額が変わります。緊急でないのであれば、セールの時期を狙って来店&交換してもらうことで安く済ませることができます。店舗購入品であれば工賃は無料と謳っている店舗もあるので、確認しましょう。
整備工場
バッテリーは工場内で用意しているものから選ぶ場合が大半です。用意してあるバッテリーの価格はほぼ定価で販売されていることが多いので、カー用品店のように時期によって価格が変わることはなさそうです。ただし、整備工場なのでプロの整備士が常駐しており、作業内容のクオリティは高いです。
ガソリンスタンド
こちらもガソリンスタンドで用意されているバッテリーから選び作業してもらうことも多いです。ただし、あくまでもガソリンスタンドなので、バッテリーの取り扱いの種類は少なめです。持ち込みで作業をしてくれる場合もあるので、事前に確認してもらいましょう。給油のタイミングでバッテリーの点検もしてくれるので、その際に持ち込みでの工賃やバッテリーの種類について相談するのも良いでしょう。
ディーラー
ハイエースに合う純正のバッテリーを一番取り揃えているのはディーラーです。バッテリーの本体の価格は安いとは言えませんが、ハイエースに詳しい整備士が交換してくれるので、ご自身のハイエースの使用頻度や環境などを相談した上で適正なバッテリーを選ぶことができます。初めてバッテリー交換をする場合には、情報収集をかねてディーラーにお任せするのも良いでしょう。
出張交換業者
指定した場所に来てくれるので、工賃は割高です。ただし、エンジンがかからなくなってどこにも移動ができない場合には出張交換業者にレスキューを頼むしかありません。できるだけお世話にならないようバッテリーのメンテナンスをしていきたいところです。
それぞれ業者によってメリット、デメリットがありますので、バッテリーを交換する前に価格を確認し、安心してバッテリー交換を任せられる業者を検討しましょう。
バッテリー交換ではなく、車の寿命かも?査定に出してみませんか?
バッテリーを交換したのにエンジンの効きが悪かったり、なんだか調子が上がらない・・・もしかしたらオルタネーターの劣化など、他の箇所に問題があるのかもしれません。そんな時には思い切って新しいハイエースに買い換えるのも一つの手です。ぜひ査定に出してみませんか?
ハイエースを売るなら「速攻高値 鑑定王」
持っているハイエースを1円でも高く買取してもらうなら「速攻高値 鑑定王」がおすすめ。なぜなら、この会社は自社で<Carused.jp>という海外向け中古車販売サイトを運営しており、特にハイエースを売るのが得意な中古車買取業者だからです。仕入れ〜販売〜輸送全て自社で賄っているため、途中マージンを取られることもなく販売が出来るため、高く買取をしても十分利益が出るようになっています。
速攻高値 鑑定王 買取相場ランキング グレード別
グレード |
買取価格 |
DX GL パッケージ |
26万円 〜 343万円 |
スーパーGL ダークプライム2 |
92万円 〜 336万円 |
スーパーGL ダークプライム |
60万円 〜 333万円 |
スーパーGL |
23万円 〜 313万円 |
DX |
23万円 〜 303万円 |
スーパーGL プライムセレクション |
52万円 〜 256万円 |
DX B パッケージ |
25万円 〜 128万円 |
CD |
70万円 〜 82万円 |
スーパーGL E |
42万円 〜 75万円 |
GL |
28万円 〜 69万円 |
中でも販売の主軸をおくアフリカではハイエースは大人気!公共バスとして、乗合のタクシーとして幅広く使われています。リアルタイムに相場を理解している会社だからこそ適正な価格で買取してくれるので、満足のいく買取価格がつくのでおすすめです。
以上、ハイエースのバッテリー交換について解説いたしました!そんなに手間がかからないので、自分で交換しても良いですが、心配な方は業者に頼んだ方が安心かもしれませんね。バッテリーについて正しく理解し、愛車を長く乗り回しましょう!